[ しかし守護騎士隊が駆けつける前に、クレステッドによって企みを破られた妖術師は、すでに逃走にかかっていた。更に騎士隊が迫るのを見れば、その逃げ足も早まったか ]ローズマリー殿?[ 見知った姫君の姿と、彼女を守る見知らぬ騎士の姿を認めれば、カスパルは、事情の半ばを察して騎士へと、小さく一礼を贈り ]妖術師を追え!だが、住民を傷付けぬよう、奴が聖地を出るなら深追いはするな![ 旗下の騎士にそう命じて、改めてクレステッドと姫君に向き合う ]