[階段を上がり廊下を歩く奥から二番目、家主の部屋の隣を選び荷物を置いて寝台に座った。どこでも構わないとは思ってはいたが出来る限り煩くない場所がいい。]……。[この館にいる限り他者と関わらずにはいられない。今更ながらそう自覚する店の奥でパンを焼きたまに店番をするだけの生活が恋しい……面倒だ。]