人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


山岳の民 ヴェルザンディ

 んーと、確かこの辺り……って、

[岩場を乗り越え、小さな川の流れを渡り、幼い頃の遊び場の一つだった森に入った頃。
耳に届いたのは、聞き慣れぬ音と、良く知る音、二つ。
肩の白猿が警戒の唸り声を上げるのを制して、近くの木に登った]

 ……プルウィア、静かに。

[落ち着かぬ白を宥めつつ、枝伝いに気配を感じる方へと向かう。
気配を殺して進んだ先に見えたのは、何やら絡みついた木と、そこからぶら下がる人影と、その下に群がる狼の群れ]

 …………。

[状況が何によって齎されたものかはわからない。
わからないが、このまま捨て置くわけにはいかない。
そう、判断すればあとは行動するのみ。
背負っていた愛用の弓を下ろし、矢を番えて狼の群れへと躊躇いなく放つ。
思わぬ角度からの攻撃は獣を驚かし、数回の射撃の後、群れは森の奥へと散って行った]

(57) 2015/03/06(Fri) 10:31:35

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