[>>44あたしの言葉に玲緒は僅かに目を瞬かせる。>>45少し間が空いた後、彼女は首を横に振った。]…そーぉ。[この子が嬉々として席を替わるなんて思っていなかったけど。だけど続く言葉には少しだけむっとした。]――何それ。それじゃ、あたしが冷血人間みたいじゃない。[確かにあたし達は気遣い合うような間柄じゃないけど。修学旅行くらい平和に楽しく過ごしたいのに。ついと視線は窓際に向けつつ、紡いだ言葉はそれ程大きくはないものの、少し尖った声色になってしまっただろう。**]