─ 回想/5年前 ─[その人がやってきた>>21のは11歳の時のこと。その時は私もまだ髪も伸ばしていて、淑女としての教育を受けている最中だった] ─── はじめ まして…。 お会い出来て光栄です、ジークムント様。[一目見て、その立ち振る舞いの美しさに目を奪われた。貴族の子弟として相応しい仕草、言葉遣い。それが彼の精一杯の心がけにより為されたものと言うのには当時気付けず。一目惚れにも似た憧れを、私は彼に抱いていた]