―ウェルシュ殺害if 月明かりの中庭、薔薇の木の下で―
にいさま。ウェルにいさま。
…付き合ってくださる?
[にっこりと微笑みながらウェルシュの手を取り、ぱたぱたと軽やかに。
さながら妖精のように走る。]
…ついた。
夜の中庭もきれいなのよ、にいさま。
これで最後だもの。一緒に見たかったの。
[そして、彼の手をとったまま白薔薇の木の下へ。]
あのね。
…わたし、大事なものを埋めにきたの。にいさまに手伝ってほしくて。
だからわがまま聞いてもらったの。ありがとう。
[一度手を離し、くるりとスカートをなびかせながら舞い踊った。]