人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


魔王 テオドール

『 もう二度と、俺にシェルティを殺させないでくれ。
 馬鹿な俺が、馬鹿な事をしないようにしてくれ。
 俺は、騎士としてあるまじき、恥ずべき事をした。
 それを、やり直させてくれ。

 お前も騎士ならば、
 騎士には時に、命よりも護るべき物があるって分かってるだろう?
 俺をどうか、騎士として死なせてくれ。
 後生だから。どうか。この通りだ。 』

[ いつしか、テオドールは頷いていた。
 気迫に呑まれ、そうするしかなかった。 ]



[ そうして、
 この世界からフランツは存在ごと消え去った。 ]

(56) 2014/04/06(Sun) 16:15:36

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