[ ダーフィト・エイワズ率いる騎兵小隊は、引き上げの殿を引き受け、オクタヴィアス達が、到着するまで>>30橋の北側に留まっていた。
他にも、哨戒のための兵は若干残されていたか...万一クレステッドも残ろうとしていたら「指揮官が殿についてどうする、阿呆!」と蹴り飛ばして、先に引き上げさせたことだろう ]
タヴィ...!
[ 先頭に在るその姿を見つけると、彼は思わずそう声をあげ、おっと、と口元を押さえてひとつ、咳払い ]
オクタヴィアス・ノイアー伯...御無事の帰還をお喜び申し上げます。
[ そのまま胸に手を当て、形式通りの言葉を贈る、が、それも一瞬のこと ]
よく、ここまで戻ったな...お帰り、タヴィ。
[ クロイツの死はすでに聞かされていたか。
聞いていなかったとしても、多くの犠牲と献身に護られて、この優しい青年がここへ辿り着いたことは想像に難くなかったから......ただ兄の顔で、そう言葉をかけた// ]