[街路樹へ斜めに突っ込んだ体は、更に水のクッション>>55に受け止められて、ようやく落下を止めた。
さすがに完全に衝撃を消すまでは至らなかったが、枝による擦り傷以外に怪我をするようなことはなかった]
――無事?
[何気ない調子で傍らのローレルに尋ね、慌ててぷいと視線を逸らす。
それから軽く溜息ついて]
助かったわ。
あんたの力がなかったら、もっと酷い怪我してたでしょうし。
……護るための力も、悪くないんじゃないかしら。
[自身の持たぬものに対し、視線を逸らしたままぽつ、と称賛する*]