愛する人を守れる女性になる、か……。
(……自分の過去や罪を知られることが怖い、か)
…………。
……そうだよね、知られるのは怖い……よね。
[素晴らしく尊い願いだ。
けれど、彼女の記憶から垣間見えたものは……]
[恐れを克服して、強い女性となる。
その想いに囚われたように戦う姿は、まるで呪われた獣のよう。]
……少し、寂しいな。
[自分よりもずっと、親しく付き合っている相手は多くいただろうに。
何かも打ち明けて、それを受け止めてくれる相手が居たなら、彼女がここへ来る事はなかったのだろうか。]