>>47[ もつれあったまま、湯の中へ落ち込む。傷口の血は湯に流されてしまったろう。残念。大量の泡が弾けた後、巨狼は精悍な男の姿へと変じている。たくましい男二人が組み合っているのは風呂場の光景としても、なかなかに珍しい類のものだろう。幸い、座位で顔が出るほどの深さだ。上体を起こして息を継ぐ。] ── 強者よ、呪いを解いたようだな。 [ 肉球でふみふみできなかったとばかりに、背中に回した手で軽く叩く。*]