―医務室に向かう通路―[後ろから追いかけている此方には、暫く気づかぬ様子で。シメオンの独りだけの歩みは、疲労の滲むふらつくもの。やっぱり結構な無理をしてるんじゃねぇか…と眉を顰めつつ] …そうか、ちゃんと治療されに来たんなら、いい。 さすがに、あの顔面スプラッタはいかんだろ。 医者の不養生すぎるしなぁ…[医務室に向かっていたと知れば。皮肉気な口調に混ざる安堵めいた響きに。おや、と、淡い光の色の瞳が微かやわらぐ]