―朝・給仕室―
!?
[大きな声>>39に、飛び起きました。
無きが起きたのかと、周囲を見回しますと……顔を蒼白にしたフランツさんと、目が合いました。]
[謝罪とあいさつの後に、チョコレートを一粒、受け取りました。]
ありがとう……フランツさん。
[チョコレート……それは否応なく、私に1人の人物を思い起こさせるのです。
牧師様はいつ私のおなかが減っても良いように、小さなポシェットにいつも、チョコレートチップのクッキーを入れておいて下さっていました。]
[口に含むと……懐かしい、味がします。]
ありがとう、フランツさん……ありがとう、ございます……。
[あなたを、殺してしまってもいいとさえ、考えてしまっている、こんな私に。
ありがとう。優しい優しい、美味しそうなフランツさん。]