― 2階/階段前 ―
[感情のままに、幼馴染を拒絶する。
その言葉を受けた彼が、ゆっくり息を吐くのが聞こえた>>54]
[銀線、と彼が語る言葉。
幼い頃に見せてもらった、ささやかな手品を思い出す。
あの頃は仕掛けなんかわからなかったから、魔法みたいだと驚いて、笑って]
……ごめんなさい。
[小さく謝罪の声を漏らしたのは、彼の言う通り、オズワルドを信じきれてはいなかったから。
続く言葉が含む想いにだって、気付かないまま。
けれど、逆にと付け加えられた言葉>>55で、流石に顔を上げて振り向いた]