人狼物語−薔薇の下国

453 姫と聖地を守り抜け!


守護騎士 カスパル

― セーファ ―

[ 最初に襲ってきた魔物達を追い散らした後、騎士隊は、壁際と堀の内側を広く護る形で散開する。
一見したところ、東への侵入者を警戒しているように見せかけながら、しかし、徐々に、カスパルと数名の手練の騎士達だけが、西寄りへと動き始めている事は、余程注意していなければ判らなかっただろう ]

『隊長、我々だけ一度壁内に戻って一気に西へ駆けた方が早いのでは?』

[ 騎士の一人が、そう問いかけたが、カスパルは首を横に振る ]

東側にも護るべき民は居る。彼等も手薄になると判っていて、危険を承知で留まっているんだ、見捨てて行く訳にはいかない。

『しかし、ベルガマスコが陽動にかかれば、今度は西側が危険です。あちらには、数は置いていますが、経験の浅い者が多い...』

...それは案じなくていい。
食堂のフランツや、腕に覚えのある若者は多くあちらに向かったと聞いた。

(56) 2016/11/05(Sat) 23:37:03

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby