[平気と言いながら立ち上がったヤコブ>>49に、それ以上心配する言葉はかけない。これから何をする必要があるのか、何をすべきなのか、ちゃんと判断できると信頼しているから。
ならば、自分もやるべきことをやろう。
村に人狼が出たときにどのような行動を取るべきかは、昨夜本で勉強した範囲でしか知らない。だがかつて戦場で仲間が人狼の犠牲となった経験がある。そのときと同じ対処―即ち、原因である人狼を速やかに排除すること―を行えばよいだろうと冷静に考えていた。]
分かった。――よろしく頼む。
[おそらくヤコブは自分が言わずとも皆に知らせてくれると考えながら、短い一言をかける。
そのあとシーツ類を収納してあるリネン室へ向かうと、持ってきたシーツでゲルトを丁寧に包んだ。それを背中にかつぎあげると、暖房が入っている室内よりも外の方がいいだろうと判断して、勝手口近くにある倉庫に運び込む。]