[居なくなったことに気付いて街中を探し回り、どこにも居ないことに嘆いて。
「俺のせいだ」と泣いたのを、半泣きになりながらも帰還したゾフィヤは両親から聞いたことだろう。
両親にこっぴどく叱られた後のゾフィヤをぎゅっと抱き締めて、ヴェルナーは声をくぐもらせながら言った]
バカゾフィ…!
なんで、1人で勝手に行くんだよ!
お前が、いなくなるなんて……、
[怖かった、と囁くような声が零れ落ちる]
もう、こんなこと、しないでくれ。
行くなら、一緒に ────………。
[一緒に旅に出ると約束したその時に行こう、と。
新たな約束を口にした*]