[対面からくるもの>>46の姿に目を瞠った。異形ではなく人であること――などではない。あれは、そうだ。認識と同時にどくりと胸が跳ねる。表情にこそ出さないが熱せられた鉄の芯が体に宿ったように熱くなる。精神の昂りが喪われた右目にまで作用して、再会の悦びに、眼帯の下から血の涙がつーと流れでた]