人狼物語−薔薇の下国

176 ねぼすけ狼とうさぎさんの黒い森


司祭 ルートヴィヒ

薔薇園 夕方

[迫る夕闇に、ふう、と息を吐いた。
あらかた傷んだ部分を直し、ふくらんだ蕾に人知れず口づけすると、薔薇園を離れ、小屋の裏手にはえる木々のうち一本の根元に座り込んで、空を見上げる。風に揺れるオウシュウトウヒの群れは、まさに「黒い森」と呼ぶにふさわしく。]

…………変、や。
木も草も、なんや静かやな…。

[いつもは雄弁なオークもブナも、可憐に鳴るスズランも、今日は何故か沈黙を守っている、そう、ルートは感じていた。]

そういえば、今日はシェイ坊見てへんなぁ…

[ルートはそう一人ごちて、ローゼンハイムの話>>#1を思い出し、ぶるりと身震い。
気のせいや、そんなんあらへん、と不安を振り払って、小屋に戻ったのだった。**]

(56) 2014/04/14(Mon) 20:06:29

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