[泣きそうな顔で駆け寄って、
血まみれの彼の傍らに、頽れるように膝をつく。
その双眸が、ロウの金色の戻っているのを見れば。
空色の瞳から、堪えようのない涙が溢れて零れ落ちた。]
―――…ご、ごめんなさい…っ。
ごめんなさい、わたし……ごめんなさい…
[あなたを傷つけてごめんなさい…?
あなたのことを、何もわかってなくてごめんなさい…?
自分でもわからないような気持が溢れて。
”わたし”自身で覚悟して、守るために殺そうとしたくせに、
恐らくは肺を損傷したのだろう、血に噎せる彼の姿に、
心臓が凍える手で抉りとられるような痛みが奔って。
彼を失うかもしれない恐怖に震え始めた手を、いつかのように、
その頬にそっと伸ばした*]