…、ああ。こいつは寮長からの預かりもんだ。[かつてのままの口調で、苦笑を滲ませ短く返した。確かめるべきは充分に確かめられた。出来ればこのまま話し合いで終わらせたいが、そうもいくまい。彼の国にも此の国にも、厄介な事情も面子もあるのだ。それがたとえ、人の血を求めるものであるにせよ]あとを受けるのは、副寮長の仕事なんでな。[最後に己が指揮を引き継いでいることを示して、今はこれまでだろうとばかりに口を閉ざした*]