[ それから、
ヴィクトリアに教えてもらった
セルウィンの居場所まで辿りつけば、
正しく彼は息を引き取っていただろう。
首から流れ出る赤い血液。>>30
爪で抉られたような手首の傷からも溢れている。>>4:263
派手な殺戮の後がそこにあって。
何者がこの惨事を引き起こしたのかを知るのは容易だった。 ]
……人狼、…だね、これは。
[ 彼女に訊くまでもなく、
恐らくは、彼女も同意見だろうと思われて。 ]
スノウ…、ラヴィ。
セルウィンの死を、船内の人間に伝えてくれ。
[ 学者は二匹の名前を呼んでそう伝えると。
一時、セルウィンの体の前にしゃがんで暫し黙祷していた。* ]