人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


船を愛する領主 ウェルシュ

― 前庭海域中央/第三隊 巡洋艦ヘイゼル ―

 姉さんっ!!
 ―――――……う、わぁッ!!

[水気を含む暴風のなか、ウェルシュの怒声は掻き消される。

>>3:396 砲撃の音が轟き、水柱が上がり、波の壁は甲板へと流れてきた。ただでさえ不安定な波の上だ、ウェルシュの足は波に掬われ転倒する。
場所が悪ければ、そのまま落水していたかもしれない。然し、幸いにも手摺に捕まることが出来た。

―――あの榛色のなかに、姉が見えた気がしたのだ。止まれるはずが、なかった。]

 離してくれッ、

[>>3:407 ヴィクトリアに指示されたのだろう、数人の下士官が自分を抑えに掛かる。然し、彼等に捕まれながらもウェルシュは向こう側の船を見つめることを辞めない。
ともすれば、そのまま駆け出してしまいそうなほどに。]

(55) 2015/11/10(Tue) 20:29:15

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