[呼吸整え、意識を凝らす。周囲には未だ焔の気が強く残り、息苦しさを感じもするけれど] 魔王さん、知ってっか? ……火ってのは、風の力にもなるんだぜ。[風は火を燃え盛らせ、燃え盛った火は風を巻き起こす。そんな、いつかも感じた連なる理を紡ぎつつ、焔の気すらも取り込む気合を刃に乗せて] ……だから、俺は。 そう簡単に、かき消されたりしねぇ![言い切る所に、望んだ風が届く。自分の周囲に渦巻くそれを、自身の風と重ね合わせた。舞い散る翠の光が煌めきを増し、それは翠の双剣へと宿って]