[町にいる金属加工の職人たちは、当初こそ魔導の炉が使えないことに遺憾の意を表明したものの、自分たちの腕を振るう場所があるならと、寡黙に仕事をしている。
特別な理由がある時、―――例えば皇帝が特注の鎚を所望した時などは、一部にウルが支給されることもあった。
ただ最近は駐屯隊長の横暴な要求がひどくなり、不満を溜めているようだ。
鉱山の強制労働施設には、最大の大罪人、すなわち声を奪われた魔導師たちや、魔導師に協力する民らが収容されている。
いずれはロンリコからも、帝国への忠誠を拒んだ民が送られるだろう。*]