……望んで加わっていようが、そうじゃなかろうが。
[体勢を立て直した後、零れた声は自責の念か。>>49
届いたそれに、男は僅か、目を細める]
戦うための術を身に着ける、って選択をして。
そのための牙を持って、戦場に立った時点で、戦場の習いは等しく降りかかる。
……将の采配や趨勢に左右されるとは言え、生死は個々の責だろうよ。
[紡ぐ声音は淡々としたもの。
他者の死に責を感じる事、それ自体を否定する事はしないが。
それに囚われては進めぬ、とも知るが故に紡いだ言葉は、どう響くか。
そんな思考を脇に寄せつつ、男は呼吸を整え]