− ゲルトの部屋へ − 今の声は、下か。[床に着けた左脚の調子も悪くない。これなら誰かの助けもいらないだろう] 何があった?[そこには誰が集まっていたか。床に広がる赤を見つけることは容易かっただろう。何より左目が痛い位疼いている] ……ゲルト?[赤の主が誰か、確認しなくても判るけれど。咎められなければゆっくり近付いて、傷の見分でもするように覗き込もうとする]