―夕食準備中―
[ルートヴィヒがメインを作っている傍らでトマトたっぷりのミネストローネを煮込む。その時間を利用してライスコロッケや定番のサラダ(今日はビネガーメインのドレッシングにしてみる)、ビーツとチーズのカナッペ、茄子のマリネなどを作っていた。
今の雰囲気のせいか、会話も途切れがちだ。
唐突に昔の話題を投げられ、目を瞬かせたが、それも一瞬。懐かしい話題に口元をほころばせた。]
えーと、私が5(2x4)才位の頃でしたっけ?
大人たちは宴会で、私たちも何か楽しみたいと薔薇園に潜り込んだのでしたよね?
あの時は皆さんがすっごく大きく見えたんですよね。
皆さんが言うなら大丈夫だろうと薔薇園に入って
それで、迷って……すごく泣いたのは覚えているのですけれど
あの後私どうしましたっけ?
[記憶を掘り起こしてみたはいいが、所々曖昧で。
何かありましたか?と首を傾げてルートヴィヒを見る。]