フリーデルさん……。 あ、なんか頭痛くなってきた……。[ふと聞こえてきた名前にこめかみを押さえる。] 窓枠そんなに美味しいんですか? 折角だし僕もどこか食べてみようかなあ。 暖炉の辺りなんて焼き菓子かもしれないし。[思い出してはいけないような思い出したくないような記憶を追い払うように、再生する不思議な窓枠や談話室内の壁に視線を走らせる。]