人狼物語−薔薇の下国

541 グラムワーグ・サーガ 5 〜呪歌、今まさに絶えんとする時


魔法学園生 リヒャルト

[しばらくの間はそのまま転がっていたものの、いつまでもそうしているわけにも行かない。
そう、思い定めて起き上った所で部屋のドアがノックされた。
どうぞ、という声に応じて入ってきたのは、到着時に顔を合わせた里の長]

 あー……はい、おかげさまで。

[疲れはとれましたかな、という問いに、苦笑交じりに頷きを返す。
深夜の脱出の後、ほとんど休みなしでまるまる一昼夜、魔法利用の強行軍での移動。
どんなに卓越した術者でも疲れ果てますよ、と諭すような口調で言われて、何も返す事が出来なかった]

(55) 2020/11/15(Sun) 12:49:14

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