─ 嵐通過後/蛟 統制室 ─
[突っ込んだ嵐の激しさは想定外で、自艦を護ることのみに集中せざるを得なかった。
水の精霊の作ってくれた膜は何とか綻ぶ事無く艦体を保護してくれたが、荒波による揺れは遮れなかった為に艦内から損傷の報告が幾らか届く。
それもあの嵐の規模を考えれば軽微と言って差し障り無いもので、航行についてはなんら問題ないと言えよう。
艦内から海上へと意識を向けかけた所で入った通信>>20に、八幡の無事を内心で安堵しいながら通信機を操作して]
八幡へ応答する、こちら蛟だ。
損傷は軽微、航行続行は可能だが単艦では厳しいだろう。
八幡の判断に従う。以上。