ヒトというのはつくづくと面白い。
同族であろうと屍となった途端に嫌悪するとはね。
お前たちを…さて、いつ使おうか。
せっかくだ、肉親とやらに再会をしたいのだろう?
[にこりと声を投げた先から返答はない。
当たり前だ、相手は死人だ。
そこにあるのは、変わり果てた、かつてモンテリー王と呼ばれたモノとその一族だ。些か肉が崩れて見苦しいが、衣服と冠を見れば,
分かるものにはそれと知れよう。
魔将は以前モンテリー王国が陥落した折に、魔王が
めぼしいものに最近お気に入りの細工を施し、起き上がらせたのが彼らである。]