人狼物語−薔薇の下国

381 四君子繚乱


闇桜の魔 蒼月 フィオン

……ん?

[魔の口元に浮かんでいた笑みが、不意に溶ける。
巡らせし紺青に映るは、凍てつき砕ける花弁の姿]

……あれは……『氷華』、か。
やれ、代を重ねど、無粋なるは変わらぬか。

[先代の『氷華』の名を持つ者とも、競った事はある。
手繰る真白は美しいとは思えども、彼の華の築いた千年紀は、魔の好みには合わなかった]

全てを真白に閉ざすなど……面白みに欠けように。

[そんな呟きひとつ、落とした後。
魔は右の手に薄紅の扇を生み出し、はたりと開く。
一つ扇げば、流れるは桜の香り含んだ風一陣]

(55) 2015/10/01(Thu) 21:58:56

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