― 回想、教会にて ―
[人は居ないものだと思っていたが。しんと静まり返った聖堂の中に靴音が聴こえて、音がする方へと振り返れば神父の姿があった>>50。
雨が止むまで教会で休む事を了承して貰えれば、微笑って感謝を述べ。]
有り難う御座います、神父様。
…同居、猫。
[そう言う、アルビンの足下には1匹の猫。紹介に応えるように黒猫が鳴いた。
くすくすと笑みを零す。ニコラスは屈んで目線を合わせると黒猫にもお願いをした。]
可愛い同居猫さんですね。
黒猫さん、ご主人様とのふたりきりの時間を邪魔してしまってごめんなさい。雨が止む暫くの間、私も仲間に入れさせてもらって良いですか?