まあいい。 さっさと済ませればいいことだ。[標的は居館の内部だ。弱敵に拘《かかずら》う趣味はない。戦闘の気配を避け、館へ向かう経路を見定める。その時、ふと気配が近くに湧いた。>>49] ……。[視線だけをそちらに寄越す。"境界なき者"年寄り連中の中でもとびきりの変り種と認識している。浮かんだ思考をすぐに振り捨て、闇に跳んだ。]