[家督は自身の兄が継ぎ、自分はこうして魔物殺しに精を出す。何代超えても、魔物に剣を立てる血筋。連綿と受け継がれる知識の中には、当然、目指す野茨城の見識もあった。] 野茨城の薔薇は人を食う…な。 食せば枯れるのは薔薇の方―――…、 弄られるはどちらか、と言った所か。 城主は野茨公と呼ばれるまだ若い固体だ。 どれだけ血子が居るかは知らないが、 お前の退屈くらいは癒してくれるだろうさ。[惰弱を口にする癖、持て余すように欠伸を漏らしたリエヴル>>51に声をかけた。]