―???―[――蒼く暗い、紺青の闇がひろがっていた。しんとした静寂。捉えられる音はない。上下もなく。左右も、ない。……ただ彼の腕の中に、その、かたちはあった。>>7:+158おそらくは記憶とおなじ、いまよりほんのすこし、幼い顔。双眸は閉ざされて、特徴的な青灰の瞳をかくしている。銀色のフレームの眼鏡が、まるではずし忘れて眠ったように、その顔にひっかかっていた*]