…………、ちが、[けれど。竦められた肩、続く言葉>>49に胸が痛む。咄嗟に音は唇を零れ、中途半端なままに止まった。愚かなのは自分だ。自分ばかりだ。ことこの場において、彼らに何の咎の在るわけもない。真っすぐに向けられるヘルメスブルー《天の青》に棘はない。けれども今は、それがひたすらに怖かった。怖いのに逃げ出せない。分かっているのだ、逃げ出してしまえばきっと二度と得られはしないと。そうすれば最早、耐えられはしないと、 …──── 我儘な、心の奥底で。]