[ 正気に戻ったとはいえ、血の芳しい香りは
意識を人なきものへと手招きする。
既に限界近い衝動に耐え切れず、事件現場を後にすることに。
──顔色が悪いまま、逃げるように走り去ったが
その時に誰かと触れ合っただろうか?
誰も会わなければ多少の休憩を挟みNルームへと。
目的はノーラの元。
昨日意識して能力を使い、今日も新たな血と死を迎え
死者の聲がより響くようになってしまったこの身。
──僕にはやはり彼が人狼に思えず、
何かを知ることが出来るかもしれないと。
再び、自らの心を罅割らせ苦しめる地へ向かうことに。]**