[やがて、戦舞台の中央に、光り輝く階段が音も無く空中に向かって伸びていく。それは、流れ落ちるのではなく、空に向かって流れ昇る水の階段だった]ハルト[花神は、階段の前に立つと、錫杖持つ右手を、従華へと差し伸べる。彼が求められるまま左手を添えたなら、リーン、と蓮鈴が鳴り響き、二人の身は、滑るように階段を昇り始めた]