[そうして二人が言葉を交わしていく中、徐々にキアラの表情が変化しているのに気付く。最初は剣呑だったその顔が、徐々に申し訳なさそうな、何かを堪えるような、そんな顔に変わって。>>40その叫びが聞こえた時、何故か彼女に、あの日真実を伝えられた自分が重なって見えた気がして]──違うよ、キアラ。わがままなんかじゃ、ないよ。[事情を知りもしないくせに何も言えない、そう思っていたのに。泣き崩れるその姿に、思わず口を開いた]