― 密談の日 ― …どう思う、と言われましても あの王子《フェリクス殿下》の考えるところなどボクにはわかりませんよ。 …そう、ですね……ただ、[ 一国の要人同士が話をするには 少しばかり不釣り合いな質素な広間で 今し方暁の国《ラメール》の王子と 南の強国の要人との会談が終わり。>>51 第一王子《フェリクス》を知る者として ローレルは密かに同席を許されていた。 求められていたのは、 『彼の者の言葉に嘘が在るか否か』 会談の後、問われた画家はやや考えて答える。 ]