[冷え切った毛布の匂いがした。慌てて布の中へと潜り込んで暖を取ると、もう外には出たくなくなる。冬の朝だった。
コンスタンツェ狼の報に、彼女はよかったと思う。
彼女はアイリへ想いを馳せながら、記録を確認した。こうしてアイリが村だと確実にわかった今では、面とは向かって言えなかったが、どうやら彼女に憧れのようなものを抱いていたのだと自覚する。自分にはないものをたくさん持っているようで、格好よかったのだ。
アイリに柔軟性がないと怒られそうだが、>>3:114で「スノウもそう」とした理由を彼女は知りたかった。行けるところまで行く狼だと見ても、それよりなお白いということだったのか。…彼女は聞きたかった。
ラヴィの>>3:122、>>3:123も、彼女は確認している。咀嚼できていると思うのだが、それでも彼女はラヴィに確かめる。]