ラートリーの生家のことに対しては複雑なことになってるようだが…詳しい事情も貴族の習いも知らない俺がどうこういっても仕方ないだろう。俺が言えるとしたら、お前の家のことではなく、ラートリー自身のことだろうよ。
[振り払うことなく、涙の止まらぬラートリーへと振り返って、緩く服の裾を握る手に手を添えて、その顔を見つめる]
考えすぎなんだよ。騎竜師ってのは自由なもんだってきいてたが、お前はいろんなものに縛られてばかりだ。
だからよ……ラートリーはどうしたいんだ。悩んだぐらいで上等な考えなんて浮かんでこねーよ。頭空っぽにして、自分の大切なもの、欲しいものを全部言ってみろよ。
[冷たさをけし、どうなんだ?と促すように問いかけた*]