─ プラメージ王国野営地 ─
えぇ。
この拠点がゼファーの手の内に落ちる事こそ避けねばならない。
いざとなれば如何様な手をも用いて下さい。
[拠点内外の防衛の布陣についての相談は、滞り無く。
火や毒、罠など使える手は何でも使えとの言は、己のみの判断ではない。
己の思考も加味するなら、本当にいざという時が来たら此処に火を放っても構わないとも思ってはいるが、流石にそれは口には出さず]
では、私が此処を発ったその時から、指揮を貴方に委ねます。
現状出立している王国の兵、カーマルグの民、ギデオン様の凱旋までは保持する様に。
[先にも告げたように、自身の出立を告げて。
然程の間を置く事なく配下を纏め、先ずは臨時の野営地を目指し発つこととなる。
丁度、敵の小隊が様子を見に来たとかち合った事を知るのは敵味方どちらの声か**]