あ、ありがとう、ございます……。
[>>47敬虔なんかじゃない。喉から出そうになった言葉は飲み込んでいると、彼が出した名前は。
15年間共に暮らしていながら、壁を作って弾き続けていたひとのもの。]
……っ……め、迷惑じゃない、でしょうか……
わた、わたしは、ずっと……
あのひとを、遠ざけてきたのに、今更っ……
[相談して欲しい、きっと喜ぶからと言われて、急にぼろぼろと涙が零れた。
本当に今更。今度はあの人から避けられるのではと思う。
――けれど、今一番、話を聞いて欲しい相手でもあった。]
わかり、ました……
ちゃんと、相談します。
……話します……。
[涙を拭うことなく。
こくこくと、ただ頷いた**]