……っ!
[横切る瞬間、操縦席へと視線を向ける。
ずき、と痛む感覚がまた、過る。
それでも、息苦しさを感じないのは──飛び立つ前に固めた覚悟の賜物か]
……とりあえず、乗ってくれるかどうかはわかりませんけど。
[このまま放っておけば味方機の動きが大きく阻害されるとわかっているのだから]
お誘いしないと、ですよねぇ……!
[降下の後、旋回して側面へと回り込む。
落とすのではなく、動きを阻害するのを主とした機動。
引き金を引かないのは──多分。
何でもいいから切欠がほしい、と願う無意識の為せる業。*]