人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


死霊魔導士 ベリアン

 − 魔導協会学舎(回想) −

[キアラが「精霊卵にちょっと変わった効果を付け足したいから協力してくれる?」と言ってきた。
元々ある魔法に改変を加えたり、効果を融合させたりといったことをベリアンがよくやっているからだろう。
論理魔法の教師は「冒涜的だし危険だ」と不服そうだったが、名誉学長は「才能じゃなあ」と認めてくれる。

キアラが他の誰でもなく自分を頼ってきたことを「正しい選択だ」と嘯きながらも、心が弾む。
内心は断るつもりもないくせに、素直でない口は会話を引き延ばす。]


 課題提出までまだ時間があるのにせっかちだな。


[「そうじゃなくて、母の日のプレゼント用」
キアラの答えに、ああ、と納得して手伝ってやったのだが、しばらくして、キアラは申し訳なさそうな顔をして謝りに来た。
「気遣いが足りなくてごめんね」]

(54) 2014/04/02(Wed) 08:00:25

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