―夜・→宿の一室―
[きっと大丈夫だろう。この騒動がどう収束しようとも、友人達はそれを受け止めるのだろうと信じる。
…個人的な本音を言えば未練なんて山のようにあった。
けれど確かに、もう戻れないことに変わりはないのだから。]
…カミサマっていうのはな、最初っから俺たちに何もしてくれねえよ。
ただ存在を肯定して、そこに居ても良いと受け止めてくれる程度のモンだ。
だから多分、俺にとっては…
[がさり、とポケットに入れたままだった写真を取り出し眺めた。ふいに笑みを浮かべ、それをしまい直す。
あとはただ、己は己の進むべき道を、進むだけ。**]