─1日目・PM1:15・食堂─
[突然食堂に響いた音>>50に周囲の者が振り返り、一拍遅れてから己もゆるりと相手の方に顔を向ける。その手にはもう、先程までの敵意の塊は無い]
そう、それは良くないね。午後の訓練まで休むといいよ。
……またあとでね。
[ひらひと手を振って相手を見送り、その背中が見えなくなれば飲み残していたミルクを飲みながら周囲の喧騒に耳をすませる。
レティセンシアが、シェーンベルクと。やはり自分たちの姿を記憶している貴族がいるのか2つの家名が聞こえてくる。コップが空になってから何やら考え込んでいたが少し間を置いて立ち上がると溜息をつき]
……家を侮辱されたくらいで耐え症がないな。
[ざわ、と囁きが大きくなる。
相手の守りたいものが何かは分からないが、こうでも言っておけばシェーンベルクがレティセンシアに無礼を働いたという噂になるだろう。彼が家名に泥を塗ることにはなるまい。
廊下を一人部屋へと向かいながら、今度は本物の溜息をついた]
あーあ。
父様に知られたら、怒られるだろうなあ。**